パワーコードの各ポジションと名前
「あーこういうことなんだ」っていう瞬間があって、俺の場合はギターかかえて適当に曲を流してその曲のキーを探しあてて、そのキーのスケールを弾くだけでなんとなくそれっぽく聞こえるんだよね。それができた瞬間、扉が開いた気がしたね。
とりあえずコードとキーとスケールって密接に関わってるからまずは基礎的なことだけどコードから確認しておこうか。コードっていっても0~3フレットを使うローコードじゃなくて6・5弦だけ、5・4弦だけを使うパワーコードからね、まずは。
①ポジションとコード名前
今までタブ譜見ながらコピーしててこんなタブ譜よくあるでしょ。 この時「あ、このポジションはCなんだ。」って理解しておくのが大事だよ。
②別ポジション
で次は、別の弦でも同じ音を確認しておくこと。例えばこれだったらこういうことだね。 これを分かっておくのは後々スケールとかキーのこととかと理解するのに役立つから大事。
③じゃあキーを変えてもう一つ例
さっきの1小節目の3拍目とこのタブ譜の2小節目の頭は同じ音なのにDとDmでどう違うのって?って思うじゃん?
メジャーとマイナーのバーコード
パワーコードってのは2つの弦だけ弾くかたちだけど、そもそもコードってのは基本3つの音から成り立ってるからね。1音省略されてるんだよねパワーコードって。省略されてないかたちがあるからそれも確認しておこう。
これもポジションごとにコード名を理解しとくのが大事だよ。スケールやるときやスイープとかでも基本となることだからね。
6弦ルートのメジャーバーコード
いわゆるFのかたちってやつだね。「ルート」ってのははじめの音とか主になってる音、みたいな感じ。コピーしてる曲でよく使うものから順に覚えて行けば6弦のこの場所はこの音なんだってのは自然と身につくよ。6弦1フレット、F(ファ)から始まってればFだけど、これは5フレット、A(ラ)の音からはじまってるAメジャーだね。
6弦ルートのマイナーバーコード
5弦ルートのメジャーコード
5弦ルートのマイナーコード
メジャーとマイナーの違い
簡単に言えば、この3つの音がメジャーで。
この3つの音がマイナーってことだね。
スケールを始める前にこれだけできればOK
例えば C D G Em っていったら、頭ではこんなふうにわかって。
すぐにこんな感じに左手が動けば、スケールを始める準備OK!
マイナースケールのかたちとキー
スケールはキーと連携してて、コードと同じようにどのポジションがなんのキーなのかってことをわかってるのが大事だよ。コードと同じようにメジャー・マイナーがあるんだけど、とにかくマイナーのかたちだけ覚えてればなんとかなる。RはROOT(ルート)のこと。その曲そのスケールの主となる音のことね。
スケールの名前:マイナースケール
スケールのキー
で、A(ラ)の音から始まってるこれキーはAm(Aマイナー)のスケールってわけ。コードのポジションと名前(ルート音)が頭に入ってれば簡単でしょ?速く弾く練習じゃないから、指のかたちを確認しながら音階を順番に上がったり下がったりして、ちゃんと正確に弾ければOKだよ。あと、それまで小指ってあまり使わなかったけど、スケールやりだして使うようになったな。
E(ミ)からはじまればキーはEmってわけ。
ギター:オクターブ
1オクターブって12音でしょ?ギターのフレット12個ずらせば1オクターブってのはOKだよね。だから例えばAmだったら6弦5フレットルートでもOKだし、6弦の17フレットルートでもOK。12フレットの位置を0フレットとみなせばわかりやすいよね。
アドリブ練習:スケール内の音を適当に弾く
で、このスケールの音階内を適当に弾く練習が扉を開く鍵になってくるんだよ、実は。でも適当に弾くって結構難しくてね、どうやって適当に弾くんだろう?げっムズイって感じだったね。BGMに合わせて練習したり、適当なメロディー弾いたり少しずやってけばだんだん慣れていくと思うんだけど。もうちょうい詳しく次書くね。
キーとスケール
スケールのかたちを指板上で覚えたらその音階を使ってアドリブの練習。これが自分でギターソロを作れたり、即興ができるようになった入り口になった気がする。でもアドリブをする、自分なりのフレーズを弾くってのが俺はすんなりできなかったからここのあたりからはいろいろなことを試したよ。はじめのうちって適当に弾くっていったて指が動かなかったね。
キーのわかってる曲に合わせてアドリブ練習
まずは知ってる曲のリズムとコードをバックに練習してみた。キーはこの表を見て楽譜から判断できるよ。
例えば#が3つついてる曲ならキーはF#mかA。スケールをマイナーのかたちで覚えてるからF#マイナースケールを確認。このポジションのマイナースケール内で適当に弾く練習をしてみる。
ワンポイント
曲はコード進行がわかりやすやつとかがやりやすいかもね。ちなみに俺は、はじめAmの曲で練習してたんだけど、いきなり190BPMくらいの速い曲で練習しちゃったから難しく感じたのかもしれない。遅め曲がいいのかもしれない。
キー:メジャーとマイナー
キーにはメジャーとマイナーで親戚関係のものがあって、まぁ表の通りなんだけど。例えば、CとAmね。これはどういうことかって言うと。メジャースケールとマイナースケールをピアノとギターで例えると。
Cメジャースケール:ピアノ
Cメジャースケール:ギター
R 2 3 4 5 6 7
Amスケール:ピアノ
Amスケール:ギター
R 2 b3 4 5 b6 b7
結局は使ってる7つの音は全く同じだけどルートの音が違うだけなんだ。メジャーの3、6,7番目の音を半音下げたものがマイナーなんだけど気にしないで大丈夫。ルート音ってのはほぼどの音でソロを終えるか、曲を終えるかみたいな感じの意味あいの音だから。
とにかく曲のキーにあったスケールを見つけてアドリブの練習をしたよ、スケール内をランダムに指が動くように、知ってるソロフレーズちょっとパクってみたり、他のスケールを覚えてみたりしながらね。
マイナーペンタトニック
アドリブの練習をはじめたくらいの時にこのスケールにも手をつけたね。何かとよく出てくるし基本的なスケールっぽかったし。今までソロとかをタブ譜コピしてれば絶対に何度も出くわしてるスケールなんだけど、はじめはアドリブもよくできなかったしいまいちピンとこなかったな。
Amペンタトニック
マイナースケールから2番目、b6番目の音を除いた音階がマイナーペンタトニック。マイナーとメジャーの関係はどのスケールもキーも同じだから前回の「キーとスケール」を参照してみてね。
R b3 4 5 b7
そのスケールの雰囲気
12つの音の中から特定の音だけ定めたスケールってその音階がかもし出す雰囲気があってさ、まぁやってりゃわかってくることなんだけど。 特に速く駆け上がったりするとわかりやすかったりするんだけど。俺の場合はこのビデオ(Of Sins And Shadows from Michael Romeo Demonstrations DVD )を見て、このパートカッコイイと思って楽譜見たらペンタトニックだったっていう。それで「あっ、この雰囲気がペンタトニックなんだ」ってわかった瞬間だったよ。0:18あたりのイントロのタッピング部分ね。
アドリブ練習の要領は同じで、この音階を適当にかっこ良く弾くってこと。次に紹介するものは俺がまだアドリブ練習をはじめたころに気晴らしにやってたことだけどペンタトニックが結構基本になるよ。
ひとつのコードから曲のキーを見つける
スケールを使ってアドリブの練習のにいろいろな曲に合わせて練習してみよう。これが結構いいエクササイズになる!
曲のキーを見つける
で、まずやらないきゃいけないのが曲のキーを見つけること。 これができるようになるともう音楽の扉は半分開けたようなもん。扉を開ける重要なきっかけになるからね。 最近はこんなやり方はしないけど、はじめのうちはこんなふうに俺は曲のキーを探してたよ。
- ①曲を流す
- ②曲に合う(マイナー)コード(ずっと弾いても不協和音に聞こえないコード)をひとつ探す。
- ③そのマイナー・コードのキーのマイナーペンタトニックまたはマイナースケールを弾いていみる。
不協和音に聞こえる音があったらキーが間違ってるから②→③をくり返してみるって感じかな。ちょっとめんどいしなんかわかりづらいやり方かもしれないけど思考錯誤してたからね、はじめのころは。
メロディーを追う
メロディーって結構ペンタトニックだけのものが多かったりするから、このキーかなって思ったそのキーのペンタトニックの音階内でだいたいメロディーが追えるんだよ。 いきなりアドリブって難しいけど、とにかく曲のキーさえわかればメロディーも簡単に追えて結構楽しいし、メロディーをちょっと崩せばなんとなくアドリブソロっぽくもなるし。
キーに合ったスケールでアドリブソロ練習
じゃぁちょっとどんな感じか練習してみようか。まず好きな曲のキーを探してみて。
どう?キーわかった?
このコードかなっと思ったら、そのペンタトニックをリズムに合わせて弾いてみて。
どう?合うでしょ?例えばEマイナーのコードずっと弾いててもなんとなく合う曲であれば、Eマイナーのペンタトニック弾いてるだけでなんとなく調(キー)にあった感じになるでしょ?まぁこんな感じのことをいろいろやったよ。
メジャーとマイナーの関係
メジャーとマイナーの関係を前に「キーとスケール」で言葉で説明したけど、実際、音で確認してみようか。例えばEmの親戚関係にあるのがGでしょ?Emの曲のバックにGのコードを弾いてもなんとなく合うでしょ?実際この曲のキーがEmなのかGなのかはこの曲が明るいか暗いかってきまってくるんだけど。このメジャーとマイナーの関係さえわかってれば明るい曲(メジャーの曲)ならメジャーコードからキーを探すこともできるしね。
ここを突破すれば
とにかくいろんな曲でこの練習をくり返してると慣れてくるし、いろんなことがわかってくるよ。もう、ある日突然音楽の扉が開く瞬間は近いはずだよ!
コード進行とキー
もちろん使われるコードもキーと関係してて、例えばキーがAmの曲では、Am, F, G, C,が使われてるとかね。 キーがわかれば使うコードもだいたい想像できるし、コード進行がわかってればキーもわかるっていうことだね。
これをやってる時に扉が開いた
ロックやポップ音楽とかはコードがそいう単純でわかりやすい曲が多いからキーを探してアドリブ練習する題材にちょうどいいよ。俺はキーを探す練習はラジオから流れてくる知らない曲をバックにしてたよ。まだなれない頃はアコースティックな感じでコード感がわかりやすい曲を選んでたよ。
よくあるコード進行を例に
例えばこんな雰囲気のコード進行よくあるでしょ?
この全音(1音)違いの3つのコードパターン、これは確実にコードはメジャー、メジャー、マイナー、つまりF,G,AmでキーがAmだよ。 キーが変わっても例えば、D E F#m だったらキーはF#mだし、C D EmだったらキーはEmでほぼ間違いないよ。このコードの位置関係とキーの関係はやってくうちわかってくるよ。
ブルースのスリーコード
キーに合ったスケールを使って少しアドリブが弾けるようになると即興でセッションができるようになって楽しいよ。 即興でセッションしようってなると決まってこの12小節のブルースのコード進行になることが多いよ。ギター一般常識でみんな知ってて話が早いからね。「スリーコードでセッションする?」「キーは?」「A」これでセッションはじまるからね。
A A A A
D D A A
E D A E
2小節目はDになることもある(キーがAの場合)
Hard Rock Blues in A - Guitar Backing TrackキーがAだからAメジャーペンタトニック(≒ F#のマイナーペンタトニック)使えば調に合った感じの雰囲気が出るでしょ?コレもコードの位置関係とキーの関係だけ理解してキーが変わっても対応できるようにね。
ここまでは音階の世界への入り口
次からは「曲のキーを見つけられる」「キーに合ったスケールを少しは使えるようになった」前提で、いよいよ基本編をはじめようか。 スケールもギターの弾き方も一般的に知られてものがあるから、そういうのにもうちょっと触れてみて、そしたらあとはいかにスケールを発展した使い方をするか、いかに開発して独創的な音をつくれるかっていうだけだから。深いよ~
スケールの各フォーム
どう?扉ひらけた? どんな曲もなんとかキーを見つけることができて、曲に合わせて多少アドリブでギターが弾けるようになった? なんかギターというか音楽ってこんな世界があったのかって感じがしない?スケールって超楽しいよね。
指板をフルに使うには
ひとつのスケールで0フレットから24フレットまでどこのポジションでも弾けるように各ポジションを覚えよう。基本的にスケールで使ってる音の数だけポジションを覚えればOK。それぞれの音からはじまるポジションってわけ。マイナースケールを例にしてみようか。マイナースケールの場合7音あるでしょ?だから7つのかたちを覚えればOK。俺はひとつの弦に3音入るパターンのかたちを覚えたよ。エコノミーピッキングの練習として使えるから割りとすぐに覚えられたかな。
Aマイナー(Cメジャー)スケール各ポジション【各弦3音パターン】
これから紹介する各ポジションは全てキーAm(C)を例にするから全てAmスケール、玉があるところは全てピアノの白鍵、ということね。説明書きがあるけど読まずにとりあえずかたちだけ覚えちゃおう!
エオリアン(マイナースケール)
Cメジャースケールの6音目(A)からCメジャースケールを並べるとAエオリアン。つまりAマイナースケールのこと。
ロクリアン
Cメジャースケールの7音目(B)からCメジャースケールを並べるとBロクリアン。このフォームを6弦5フレットAからはじめるとAロクリアン。
イオニアン(メジャースケール)
Cメジャースケールの1音目(C)からCメジャースケールを並べるとCイオニアン。つまりCメジャースケールのこと。
ドリアン
Cメジャースケールの2音目(D)からCメジャースケールを並べるとDドリアン。このフォームを6弦5フレットAからはじめるとAドリアン。
フリジアン
1 2b 3b 4 5 6b 7b (マイナースケールとの違いは2bだけ)Cメジャースケールの3音目(E)からCメジャースケールを並べるとEフリジアン。このフォームを6弦5フレットAからはじめるとAフリジアン。
YngwieがいうEフリジアンとはつまりキーがEmの曲上でミ(Amの5音目)からはじまるAmマイナースケールを弾くこと。EフリジアンドミナントスケールとはEmのキー上で弾くミをルートとしたAmハーモニックマイナーのこと。
リディアン
Cメジャースケールの4音目(F)からCメジャースケールを並べるとFリディアン。このフォームを6弦5フレットAからはじめるとAリディアン。
ミクソリディアン
Cメジャースケールの5音目(G)からCメジャースケールを並べるとGミクソリディアン。このフォームを6弦5フレットAからはじめるとAミクソリディアン。
あとはオクターブずらせばハイフレットも同じことだからね。 これからもいろんなスケールを紹介すると思うけど、こんなふうに全ポジション紹介しないけど、 このいろんなポジションで覚えるってのは叙々にでもやっとくとネックのどの位置でもそのスケールが弾けて、演奏に幅が広がるよ。
ペンタトニックの5つポジションを覚えちゃおう
ペンタトニックは5音だからひとつの弦に対して2音づつのフォームが5つあるからそれをさがしてみて覚えて見てね。意識してそれぞれのかたちを覚えないとなかなか使えないもんで、俺も最近ようやく各ポジション使えるようになったよ。どこがキーの音(ルート音)かもちゃんと意識してね。
フォームのバリエーション
実際どんなスケールでもフォームのバリエーションなんて何通りも考えられるからこのページで紹介してるのは基本的なことだけね。あまり決まったかたちにとらわれててもつまんないし、いつも同じポジション同じフォームで弾いてると飽きてもくるしね。例えばAmペンタトニックだったら、こんなのもありだよ。
それと前回やったキーを見つける作業だけど、基本的なマイナースケールかペンタトニックの各ポジションがわかってればメロディーからキーを割り出せるようになるよ。
モードという概念なんだけど、とりあえず気にしない
このメジャー/マイナースケールに限ってなんとかリアンっていう名前がついてるけどあんまり気にしないでいいよ。 使ってる音階が同じでも、はじめの音(ルート)が違えば、違うスケールなんですっていう考え方だと思うんだけど。上のポジション表ではルートを全部A(ラ)と考えてるからどれもAmのスケールなんだけど。具体的に言うと、ABCDEFGAはAmでしょ?全く同じ音階でもEをルートとした場合、EFGABCDEはほんのちょっと雰囲気が違うのでEフリジンですっていう考え。モードという概念らしいんだけど、とにかく気にしないでOK。
エコノミーピッキング
この各弦3音パターンのスケールは単純に上昇下降練習してればすぐに各フォームを覚えられるよ。
例えばこの上昇だったら、ダウン、アップ、ダウン - ダウン、アップ、ダウン - ダウン、アップ、ダウン。はじめはひとつのキーで全部のかたちを覚えて、キーが変わっても対応できるようにね。
ブルーススケールとハーモニック・マイナー
キーってのがわかったら後はいろいろスケールを覚えよう。スケールってそれぞれ独特の雰囲気があるからいろんなスケールを知ってると楽しいし、表現の幅が広がるよ。
ブルーススケール(マイナー)
マイナーペンタトニックに b5番目 の音をたしたスケール。
R b3 4 b5 5 b7
ハーモニック・マイナー
マイナースケールの7番目の音を半音上げたスケール。クラシックでよく使われる。
R 2 b3 4 5 b6 7